徒然風

心に移りゆく由無しことを…

天海春香学会誌Vol.2を読んでみたのん(文章の部.5)

 

 

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皆々さま!おはようございます!こんにちは!こんばんは!ハロー!

 

 

季節は

ぐるっと巡って

 

 

って!おいいいいいいいいいいいい!

前回の投稿があってからどのくらい経っとるんや?え?

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そんなこんなしてるうちに、Vol.3の製作が発表されて、もう発行間近ですとおおおおおお?

マ〜ジで?やばいかも♫(学会員の皆様、本当にありがとうございます)

 

全然余談ですが、マジで…⁈のコールをライブで全力コールやりたいと思っているのは私だけでしょうか?

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お祭り節が大好物の風Pでごぜーます。

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……さて、学会誌勝手に感想企画もいよいよ最終章に近づいてきました。

最後にふさわしく、全部が全部。天海春香という女の子と、プロデューサーさんとの向き合った時間が綴られていましたね。

天海春香とはどんな女の子なんでしょう

そして、天海春香の運命論とは。

 

いよいよ物語の核心に迫ります!

 

 

 

その時歴史が動いた」総合テレビジョンで今日夜8時からです。

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ゴホン

 

相変わらず、感じたままをそのまま書き連ねていますから、作者の皆様の考えや、想いとすれ違っている部分もあるかとは思いますが、そこは大目に見てくださいね?

 

 

ホットコーヒーが美味しい季節へ。

私ほどの春香Pになれば、学会誌さえあればコーヒーが何杯でも行けちゃうのです!

 

 

でわでわでわでわ!ラストスパああああト!

 

 

 

 

そにっぴーさん

 

天海春香の運命論』  

 

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今回の学会誌の中で、その名の通り真っ直ぐストレートど真ん中!な作品ではないでしょうか?

って、そもそもですよ?皆さんは運命って信じてます?信じられます?

 


皆さんが生きてきた中で、「ああ、これって運命だな」って思った瞬間って少なからずあると思うんですね。たまたま再開した同級生の女の子と家庭を築いたり、希望してなかった分野でメキメキと頭角を表したり。もちろん、ずっと憧れていた夢が破れてしまったりというマイナスな運命もあるでしょう。

 


私はね?作者さんがおっしゃられている通り、いろんな!本当に沢山の運命論があると思うんですね。そんな中、それぞれ一人一人がどれだけ運命というものからチカラをもらえるかだと思うんです。

だって、運命なんて神様みたいなものじゃないですか。

信じるも信じないもアナタ次第。

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でも、運命を信じて幸せを感じられる、夢へ進めるアナタも素敵ですし、

運命を信じずに、新たな道を切り開いたり、それでも諦めないで生きるアナタもカッコいいんです。

 

 

 

インタビューや他の媒体で書いているかもしれないですが、私と春香の出会い。

実はちゃんと覚えていないんです。でもいつの間にかそばにいて、気づけばかけがえのない存在になっていました。(だから、ちゃんと春香との出会いを覚えていらっしゃるPさんがホント羨ましいんですw)

 


作者さんのこの一言。

アイマスは、あなたとアイドルが唯一無二の関係性を築くゲームである」

これが全てではないでしょうか。

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ゲームだけではありません。アニメや歌やライブを通して、春香やアイドルたちは、私に色んな景色を見せてくれました。パステルカラーであったり、モノクロだったり、その色は様々ですが、その時折、彼女達は彼等は、私にチカラをくれたんですね。

チカラだけじゃない。

アイドルマスターを通して出会ったのは、アイドルだけじゃなくて、たくさんのプロデューサーさんとの出会いでもありました。一緒にライブへ行って、旅行や飲みに行って、そんな思い出を沢山くれたのも、天海春香という女の子だったんです。

 


だから、誰が何と言おうと。

私は、アナタとの運命を信じます。

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もし、この感想を読んでくださっている方がいらっしゃれば、きっとアナタの出会ったリボンの女の子と、私の出会ったリボンの女の子は違うでしょう。

トウルーエンドの続きが見たいから、イラストを描く

あのトウルーエンドの彼女に声をかけたいから、SSを書く

あのトウルーエンドを知らないから、違うエンディングを描ける

 


それはたくさんの可能性から巡り合った、たった一つの出会いなんです。

 

 

 

……今思えば、10thで初めて出会ったあの曲

 


ねえ、最初に出会った日。覚えてるかな?

あれから幾つ経っただろう。

 


あの日から、私は天海春香Pになったのかもしれません。

 

 

 

 


『業務引継書』

 

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アイドルマスターの世界には、Pとしての終わりはありません。

 


あ!この子好きだな!好きかもしれないなって思った瞬間から、誰々担当Pになれるし、例え担当アイドルが100人になったとしても、最初に好きになった子の担当を降りることはないですし、なんなら「アイドルマスター」というコンテンツが終わりを迎えたとしても、永遠に名乗り続けていただいてもいいものです。

 


この業務引継書のように、誰か自分の後任に、担当アイドルを引き継ぐってことはないのかもしれません。

 

 

 

最近ね?春香との別れを意識するようになっちゃったのさ。

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決して、アイドルマスターが嫌いになったとか、Pでいることが辛くなったとか。

そういうわけじゃない。(と思うw)

 


ただなんとなく、春香がいなくなった私の世界を考えてみたわけで。

 


そんな自分と照らし合わせながら、この作品を読ませていただきました。

 


ある種、業務引継というよりも「願い」が込められているように感じたこの作品。春香のこんな姿を見てほしい。春香のこんな姿を伝えてほしい。

それは転じて、私たちにも当てはまるんじゃないでしょうか。

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私たちも、誰もは思い浮かべるような家庭で育って、学校では友人に囲まれて、学び、遊んできました。でも、それって普通なようで実は特別なことなんですよね?なにが特別なのかって説明はできないんですけど、その答えが簡単に出せたら面白くないじゃないですか!

 


長い長い人生の中でさ、色んな経験をして、こうかな?ああかな?って、色んな答えが見つけられるわけじゃない!

 


作者さんが書かれています。

「そんな彼女の特別が失われないよう、どうか支えてほしい。必ずできる。君もまた特別な一人なのだから。」

 


軽はずみな言葉かもしれないし、いつか忘れてしまうかもしれないけど、

普通であり、特別な私たちは、とある瞬間に先を歩くわけでもなく、後を追いかけるでもない。対等に肩を並べて歩いたことを、確信したんです。

 

 

 

話が逸れてしまうかもしれませんが、先程の運命論の直後に、この作品が来たことに、どうしようもなくエモさを感じていますw

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あんたれす/すこーぴおんPさん

『色付きの窓、翡翠の塔』

 


SSや考察が大多数を占める学会誌の中で、この作品は異色と言ったら異色なのでしょうが……

 


でもね?その全ての作品から、ありありと情景が浮かんでくるんです。凄くないっすか⁈

たかだか31文字の言葉が、こんなにも力強いものだなんて初めての感覚でした。

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どんなに私が、春香との日常を5000字や10,000字で書き記しても、31文字の短歌にしか表現できない世界がある。

いえ…31文字という枠組みがあるからこそ、一つ一つの言葉が美しいんだと思います。この歌はどんなことを言っているんだろう?どんな心情を読んでいるんだろう?同じ作品でもとらえかたは、見え方はそれぞれなのかもしれません。

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作品の題名にもありますように、30の歌の中には「翡翠」という言葉と「窓」という言葉が出てきます。

翡翠は、緑の瞳を持つ春香のことでしょうか。

じゃあ。窓は?

 


窓って不思議ですよね?

何気なく、そこにあるものですけど、その窓の中に流れる風景は季節ごとに、アナタの心情ごとに全然違って見えるんですから。

たったガラス一枚挟んだ、中と外の世界ですが、それが途方もなく遠く感じたり、暖かかったり。

嬉しいことがあった日も、悲しいことがあった日も、そして特に何もなかった日にも。

窓の外では、いつも変わらず普通の日常がそこにあって、ただその普通さがどんなに心強いことか。

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きっと、春香が見ている世界も、作者さんが見ている景色も、こんなに彩り豊かなものなんでしょうね。羨ましいですww

 


私が一番グッときた歌は、19番目の歌。

 


所詮はプログラムされた世界。運命は変えられない。

行く先は同じだとわかっていながらも、道を歩いて行くのはどうしてなんでしょう。

 


それは多分、窓とおんなじなんです。

ルートは変わらない。けれど、プレイしている自分は変わっていく。

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ゆきますくPさん

 

『「ゆめ」の続きの話をしよう』

 

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夢とは一体なんなんでしょうか?

 


夢を叶えるとは、夢を見せるとは、

一体どんなことなんでしょうか?

 


私はこの春香学会の感想でも、「夢って凄いですよね?」みたいなことを恥ずかしげもなく書いてきました。

春香然り、アイドルマスター然り、私はこの世界の「夢」の描き方が本当に好きです。過去も今も、未来も、全部を肯定してくれる。(甘い考え方だとは思うんですよ?)

そんな世界に、そんなアイドル達に助けられてきたこともまた事実なんです。

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別に夢なんてなくても、ちゃんと生きていけると思うんです。

でも、夢とアイドルマスターは似たもの同士で…

 


人生において、夢とは必ずしも必要じゃない。

でも、夢のある人生は、これほどまでに彩豊かで、素晴らしい。

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でも…

私の夢を叶える。ということは

誰かの夢を壊す。ということにもなりうる。

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ただ、夢を壊すということは、単純に「現実を見せる」という事とは違うと思うんですね。

 


ここでのプロデューサーさん、もとい先輩は、春香に現実を見せたわけではないんじゃないでしょうか。すごく素敵な表現で大好きなのですが、「ファンの中で、最も春香に近いファン」だからこそ、春香にもっともっと輝きの向こう側へ行って欲しい。って願うんじゃないでしょうか。

 

 

 

でも、ファンではなく。一人の人間としたら、こんなこと言ったら刺されるかもしれませんが、理想を言えば、言ってしまえば。

 


私だって、もっともっと自分のそばで、「笑って!」いて欲しいです。

だって、恋してしまったんですから、多分。

独占欲とでもいうのでしょうか。

自分にだけ、自分にしか見せない笑顔を見てみたいじゃないですか。

その一番の笑顔を一番近くで見ていたいじゃないですか。

笑顔にしたいじゃないですかっ!

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先輩だって、心のどこかではそんなことを思っていたのかもしれません。

でも、もし仮に先輩の夢が2つあって。

 


その2つの夢がそれぞれ反対側にあったとしたら……。

 


あなたはどちらの夢を選びますか?

どちらの夢を壊しますか?

壊したのは、春香の夢ですか?それとも……

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匿名さん

 

『「(独白)」』

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人は夢を失ったとき、どうなってしまうのでしょうか。

 


答え。多分特に変わりはないでしょう。

 

 

 

いつものように起きて、顔を洗って、朝ごはんを食べて


学校へ行って、授業を行って、恋バナして、


帰って、宿題やって、また布団の中に潜る

 

 

 

代わり映えのない毎日がその後も続くのでしょう。

それはきっと悪いことではないんです。

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この作品の主人公も知っていた。

どんな人であれ、夢を追う楽しさは知っている。

そんな大したことじゃない。

 


あの踏切の先には何があるんだろう。この本の続きはどうなっているんだろう。

このお菓子の味はどんな味なんだろう。この洋服を着た自分はどんなんだろう。

 


小さなことが積み重なって、自分の中の世界が少しずつ大きくなっていく。

当たり前のことだ。当たり前のことなんだよ。

 

 

 

その当たり前に夢中になれることを見つけられるのは、アナタも私もおなじ普通の人だから。

 


普通に、特別な人だから。

目が覚めたまま夢を見ることができるアナタだから、天海春香だから。

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って……何書いてるんでしょうね。

ま、これはわたしの、ひとりごと

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影井霧さん

 

『輝きのその後で』

 

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おおおおおおおおおおおおおお!劇場版のその後おおおおおおおお!

然も、みきみき視点ですとおおお!

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短い作品ではありますが、非常に濃厚な作品ではないでしょうか。

 


もしもアナタのクラスに、星井美希がいたらどうでしょう。

これ絶対恋に落ちちゃうと思うんですよね!

だって15歳ですよ!15ですよ?

ありえないって!ありえないざーって!

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え?もし同じクラスに春香がいたら?

 

 

 

そっっっそれは聞くだけ野暮ってもんですwww

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春香と美希。よく対比される子達ではありますが、なんというんでしょうね。

私の勝手な思い込みですが、美希はアイドルらしいアイドル。春香はアイドルらしくないアイドルとでもいうのかな?

とはいうものの、最も似たもの同士とも思えるのです。

どうしてでしょうねえ笑笑

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劇場版で春香が765プロのリーダーに選ばれたのは、普通のおんなの子であると共に、

今を一生懸命に前へ進めること。

他の人との繋がりを大切にすること。

隣の人に優しくすること。

 


そんな、小学生の学級目標のような心意気を持っているからではないでしょうか。

そんなふうに思うんです。

 


私は、残念ながら美希のことについてあまりよく知りません。

でも、春香の目線からみた美希なら、ほんの少しだけわかる気がします。

 

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才能あふれるというか、常にキラキラしていて、どんどん前へ進んでいける女の子。

ここの中の美希自身が言っている通り、普通とは少し離れた存在なのかなと。

春香のとって、美希とは“憧れ”の女の子だと思うのです。

 


こんなふうになりたい。

 


なりたいから自分にできることを精一杯試してみる。

憧れになることは出来ないけど、なりたい自分に近づくことは出来る。

 


そばに憧れの人がいるから、あの人が頑張っているから、私も一歩でも前に進める。

 

 

 

もしかしたら、美希にとっても春香は“憧れ”の存在なのかもしれませんね。

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フブキPさん

 

『理想を瓶詰め』

 

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最初の事務所のみんなとの風景を見ていて、第一の思ったこと。

 


この作者さん、めっちゃアイドルマスター大好き子さんじゃないですか!!

ステージ上でのアイドルの表情や、アリーナの様子。細かなアイドル達の仕草がありありと浮かんできて、ほんっとに凄いなって感じました。

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さて、天海春香という女の子を語る上で、切っても切り離せないもの。

普通のおんなのこ。

というワード。

 


やっぱりそれって、究極の特別であることだと思うんです。

ただその特別は、誰しもが手にしている。手にできるもの。決して特殊能力なんかじゃないんですね。

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笑顔も、涙も、努力も、夢も、輝きも。

その全てが今の彼女を形作っている。

アイドルの理想像としての“天海春香

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そんな春香だからこそ、私はこの女の子が大好きになったんです。

 


今ね?私凄く作者さんが伝えたいことが、分かるような気がするのね?

 

 

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そんなおんなの子だからこそ、ふと思うのです。

私は、天海春香に自分の理想像を着させているんじゃないかって。

勝手なフィルターをかけて、見るようになってしまったんじゃないかって。

初めの頃に、出会ったばかりの頃は、ほんの少し前を歩いていた彼女が、だんだんと遠くへ行ってしまって、いえ、遠くへ行ったように見えてしまって。

いつの日か、スーパーマンのように見てしまっていた。

 

 

 

変だね? 楽しかったはずなのに

出会ったばかりの頃はこんなんじゃなかったのに。

気づかないうちに、サラサラと音を立てて。

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作者さんの春香はこう答えています。

「今の私は、プロデューサーさんの理想になれているんですね。私、とっても、嬉しいです」

 


そのために、必要なことをしてきたんだ。と…

これほどまでに強くて優しい言葉はあるでしょうか。

 


多分、このプロデューサーさんにとって、天海春香がアイドルになっていくこと、輝いていくことは夢だったと思うんです。けれど、どんな道を歩いていても、自分の進んできた道は正しかったんだろうかと思う時が来るはずです。まして、自分のは別の、他人の人生を左右しかねないこの仕事なら、尚更です。

 


この花を花束にするのはどうなんだろうか。

もしかして、この道端で咲いていた方が幸せなんじゃないか。

 


この子は、そんなプロデューサーさんの、そして私の進んできた過去を、自分が見たい未来を、そして、今を肯定してくれたのです。

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そして、読み終えて一言

よかった…と

そんな全てはこの一言に尽きる。そんな作品だったと思います。

 


これから先、きっとまた歩くでしょう。

アイドル達の幸せそうな表情も、あのライブ会場の熱気も、一緒に悩んで迷った道も、かけがえのない当たり前の日々を

 


小ちゃな小瓶に詰めて。

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さて、ここまで私は50人の天海春香と、50人のプロデューサーさんとの対話をしてきました。

 


読み進めていく中で、色んな表情のあの子に出会うことができましたし、私自身、色んな感情が込み上げてきながら、約一年かけて長い旅を終えました。

 


今回のテーマでありました。“運命論”

私自身の答えは見つけられたのでしょうか?

 


運命の出会いは奇跡である。

運命の出会いは必然である。

運命の出会いは偶然である。

 


まだ、私には運命論はどちらなのかという答えは出せそうにありません。

春香との出会いも、偶然だったのか、必然だったのか。それすらも分かんないんです。

 


あの日、あのクリスマスの夜に私がデレステのアプリを開いていなかったら。

あの日、地元の映画館に劇場版を見に行っていなければ。

あの日、春の麗かな午後に、ライブチケットが当たっていなかったら。

あの日、あの人に勇気を持って名刺交換していなかったら。

 


特異点は沢山あります。

でも、その出会いの全てが、その思い出の全てが、今の私を形作っている。これは運命でも奇跡でもなく、事実なんです。

 


そのかけがえのない事柄に改めて気づかせせてくれた皆さんには感謝しかありません。

 


大切に読み進めてきたこの鈍器のような分厚い冊子も、角はボロボロ、たくさんのページに折り目が付き、一番最初に感想を述べた表紙の春香ちゃんも色褪せてしまい、恥ずかしそうに見えた表情が、今では若干怒って見えます。多分購入者の中で一番のくたびれ具合でしょう。(胸を張って言えますw)

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作者の皆様。毎度毎度勝手な感想をズラズラと書き連ねて、批評家まがいのこの感想を書いたことをお許しください。マイナスな感想は絶対に書かないと誓ったものの、もしかしたら気に障った部分もあるかも知れません。改めてここで謝罪をさせていただきます。

 


春香Pであるとともに、名もないチンケなひとりの春香Pファンの戯言だと思っていただければ幸いです。

 


最後になりました。

運営のお二方。企画から発行まで、副業のある中大変なご苦労があったと思います。ただ、ひとりのおんなの子に対して、一人一人が思い思い語り合い、好きだと胸を張って言える場所を作っていただいたこと、これは本当に嬉しくて仕方がないことなんです。この宝箱。いえ、素敵なおもちゃ箱をこれからも見て、そして遊んでいきたいな。皆さんに遊んで欲しいなって思うんですね。

 

 

 

いつの日か皆さんと実際にたくさんのお話ができること。

皆さんが見ている夢の続きのお話がまた聴けることを祈って。

またvol.3でお会いしましょう!

 

 

 

でわでわっ!

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・12月15日 (水)

 


相変わらず寒くて、たまんない!

今年の冬は暖冬だと言っていたのが嘘のように、今日も正午過ぎだと言うのに気温が一桁台に感じるのは、私の気のせいかしら?

 


いつもの窓側の席から覗くペンギン通りには、クリスマスのイルミネーションがちらほらと見えるようになった。……って!なんだかんだもうすぐ年末じゃないっ!

去年にも増して、お仕事が忙しくなってきたこともあるけど、それとは関係なく、一年一年があっという間に過ぎ去って行ってしまうのは、やっぱり年齢なのかしら?笑

 


「あ〜あっ!ずーっとこのままがいいのになあww」

 


外の世界とは反対に暖かな店内には、コーヒーの香ばしい香りが漂ってきた。

「贅沢な悩みですよ?笑 一年があっという間と言うことは、それだけ充実した一年だったってことですからね」

香ばしい香りとともに、優しく暖かな言葉が神谷さんから届けられる。

「えへへっ!確かにそうなんですよね。プロデューサーさんにも、ファンの皆さんにも感謝しなきゃですもんね!」

 


桃色のマグカップに入ったコーヒーを一口。そして、手元のたくさんのファンレターに再び目を落とす。最近はやっと、ブラックコーヒーが飲めるようになってきたけど、やっぱり口に残る苦味とちょっぴりの酸味が、まだ慣れないなあ。

 


「ファンレターですか。私もいただきますけど、やっぱり嬉しいものですね。便箋とかにもこだわりを感じますね。これとか!可愛いなあ」

 


水色に小さな小瓶が描かれた便箋。

中にはこの前のミリオンスターズのみんなとのライブの感想が丁寧な字で、でもこれでもかってほど熱い思いが書かれていた。

 


「でしょ?乙女心分かってますね?神谷さんっ!こういうシンプルだけど、チョットしたアクセントがgoodなんですっ!ってこの前、美希が言ってました笑」

「この方のは?大きな虹のかかった便箋で綺麗ですね。いまこんなのも売ってるんだ。凝ってますね〜」

「あ!この方はですねっ!凄いんですよww こことか…あと……ほらっ!こことか」

 


ミリオンシアターがきっかけで、元々ファンじゃなかったんですって方からも、最近ではお手紙をもらうようになった。

こういうお手紙って超嬉しいのね。わああああああ!ってなって小さくガッツポーズみたいなっ笑

 


「うわっ!すごっ。色紙でイラストとかも来るの?これどうやって描いてんだろ?」

「ねっ!わたしこんな可愛くないですよおおお。とか思いながら部屋に飾るんですけどね〜。」

「いやいや笑、可愛くないは言い過ぎでしょ?」

「そんなことないですってw」

 

 

 

二人ではしゃぎながら、いただいたファンレターを読み進めていく。

ファンの皆さん、ファンじゃなかった皆さんからのお手紙のおかげで、私の心の中に、たくさんの言葉が生まれていくのが分かるの。

ほんとに本当に、暖かくて優しい言葉。

 


わたしには、皆さんに返せるだけのチカラがあまりないから、自分でもなんとなく分かるの。わたしって、ふつうのおんなの子なんだって。

だからせめて、せめて今を一生懸命頑張って、その一生懸命の中で生まれた何かが、誰かの前に進むチカラになりますようって、いつだって思ってるの。

 

たくさんのアイドルがいる中で、私なんかよりずっとずっと輝いているアイドルがたくさんいる中で、私を応援してくださって。

 

ひとりひとりの愛情のおかげで、その力のおかげで、765プロのみんなが舞台の上に立てて、みんなと会えて、声を届けられる。

 

沢山のひとりひとりのおかげなんだ。

本当にありがとうございます。

 

 

「ねえ……天海さん。」

「なんですか?改まって。」

「運命の出会いって信じてる?」

「えっt……それってプロp……」

「じゃなくってwww。えええっとなんて言ったらいいかな…」

 

 

 

どうなんだろう。自分でも分かんない。

運命って奇跡みたいなもので、でも確かにここにあって……

 


このお手紙からも溢れてくるんだ。

ひとりひとりとは離れているけど、どんなときも側にいてくれて、言葉から「頑張っています。夢が叶いました。また会いに行きます」

私の一生懸命な想いと、そんな一生懸命さから生まれた歌やお芝居が、一生懸命頑張っているファンのみんなを繋いで。

そんな繋がったものを、そこから湧き上がってくるものをそれだと言うのなら。

 


今は「信じてる。」って言い切ることができないけど。

いつかは…

それは、明日かもしれないし、一年後かもしれないし、もしかしたら10年後なのかもしれないけど。

 

 


「わたしは“運命の出会いを信じたい”って願ってる。かな?…今は」

 

 

 

 


ピンポーンっと小気味いい音を立てて、誰かからLINEの通知を知らせる。

光った画面には千早ちゃんからのメッセージと、すっかり精悍な顔つきになったハレと私のツーショットが映し出される。

 


「すっかり大きくなりましたね。もう一年ですか」

「最近では元気があまり過ぎちゃって、部屋の中が大変なんですよ?こんなになるなんて、思ってもなかったですw」

「でもそれだけ、思い出も増えたんじゃないですか?」

 

 

 

もしも、もしも、今までの全部がこれからの未来につながっていて、今を信じていけるんだとしたら、今の私を信じられるのだとしたら。

上手く言葉にできないけど、振り返ってみたらたくさんの思い出達が、私の中に溢れてる。

 


ねえ?アナタは最初に出会った日覚えてる?

アナタは覚えていないかもしれないけれど、私はずっと忘れない。

 

 

 

「そう!それこそ“運命の出会い”のように。」